Yoshizawa Lime Industry Co.,Ltd.

大叶鉱山

「石灰の町葛生」と言われるとおり、栃木県の南西部にある佐野市葛生地区には、古生代ペルム紀に属する日本有数で良質な石灰石、ドロマイト鉱床が半円状に広く分布しています。
当社はその富鉱部を保有し、埋蔵鉱量10億トン以上を確保しています。三峰地区・簑輪・大叶鉱区等を保有し、石灰石・ドロマイトの採掘、破砕、選鉱をしております。
採掘法はベンチカット法(階段採掘法)を採用しています。
発破により採掘された鉱石は、一次破砕後にベルトコンベア、電気機関車にて選鉱場まで運搬され、鉱種別、用途に応じて水洗、破砕、整粒されます。


三峰地区

栃木市、佐野市と鹿沼市にまたがる標高605mの三峰山は、地元では鍋をかぶせた形をしているところから、「鍋山」と呼ばれています。この三峰山は葛生地区鉱床の中心に位置しており埋蔵鉱量も豊富にあります。
当社の三峰地区ではこの三峰山山頂から南西に広がる範囲を採掘しており、埋蔵鉱量が約10億トン、面積は約250ヘクタールで東京ドームの50倍強の広さです。
この三峰地区は、現在当社主力の採掘場となっており、年間約190万トンを出鉱しています。尚、当該地区は、1974年(昭和49年)から本格的な出鉱を開始し、2020年05月には累計出鉱量1億トンを達成いたしました。


本山地区

本山地区は葛生工場の北東に位置し、石灰石・ドロマイトを破砕、選鉱しています。
三峰地区から輸送された鉱石を、簑輪中間貯鉱槽で電気機関車に積み込み選鉱場に供給するまでの運搬と、運搬された鉱石を破砕・選鉱し、焼成原料として当社製造部へ供給するまでを担っております。その他、湿式砕砂の生産出荷も行っております。


葛生工場

石灰石、ドロマイト原石をベースに焼成・消化・粉砕・混合・造粒等の加工をし、生石灰・消石灰・軽焼ドロマイト・タンカル・炭酸苦土石灰等々、ユーザーのニーズに合った製品を厳格な品質管理のもと生産しております。

焼成設備(ロータリーキルン2基、メルツ式シャフトキルン2基)、
消化設備、粉砕設備、成型設備、造粒設備、混合設備


君津事業所

1968年、日本製鉄㈱(当時の八幡製鐵㈱)の中核製鉄所である君津製鉄所の銑鋼一貫生産体制確立に合わせ生石灰供給のオンサイトプラントとして開設しました。
それから半世紀以上にわたり、製鋼工場や焼結工場等で使用される石灰製品の安定供給を続けています。
焼成設備5基(ロータリーキルン4基、流動焼成炉1基)を保有し当社最大の生産能力を誇っています。


秩父工場

1954年(昭和29年)製鋼用低リン生石灰の生産のために、関東製鋼(株)から買収し開設しました。 その後1970年代に旭化成建材(株)・クリオン(株)(当時:小野田エーエルシー(株))がALC(Autoclaved Lightweight Concrete:軽量気泡コンクリート)の生産工場を立ち上げると共に、その主要原料である硬焼生石灰の生産に移行し今日に至っています。

焼成設備(立型焼成炉3基)