Yoshizawa Lime Industry Co.,Ltd.

暮らしを支える石灰

石灰製品は私たちの生活の周りで数多く使われています。幅広い分野で活躍している石灰製品がどんなところに使われているか見てみましょう。

石灰製品ができるまで

粗 砕

分 級

捕 集

混練・造粒

乾 燥

ふるい分け

消 化

成 型

分 級

混 合

粉 砕

ふるい分け

粒状タンカル
粒状タンカル
粉状タンカル
粉状タンカル
顆粒消石灰
顆粒消石灰
消石灰・水酸化ドロマイト
消石灰・
水酸化ドロマイト
生石灰・軽焼ドロマイト
生石灰・
軽焼ドロマイト
粒状生石灰
粒状生石灰など

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1穿孔・火薬装填・発破

クローラードリルという重機を使って岩盤に直径70mm深さ10mの穴を15~20個開けます。この穴にアンホ爆薬と親ダイ(電気雷管とエマルジョン爆薬)を装填し、起爆装置からの信号で爆破します。1回の発破で約5,000tの原石が砕かれます。

2運搬

発破で砕かれた石灰石やドロマイト原石は、重機で50cmくらいの大きさまで砕き、ホイールローダーで60t大型ダンプに積み込みます。ダンプに積まれた原石は立坑と呼ばれる貯鉱槽(直径10m深さ50m)まで運搬し投入します。

3一次破砕・輸送

立坑から切り出された原石は、坑内にあるジョークラッシャーという機械で20cmくらいの大きさまで砕かれます。その後、ベルトコンベアと地下を走る電気機関車で直線で約5km離れた工場まで運搬されます。

4二次破砕・水洗・篩分け

工場まで運ばれた原石は、コーンクラッシャーという機械を使って、更に小さく砕かれます。その後、ドラムウオッシャーという機械で原石についた泥や砂を洗い流した後、振動スクリーンという機械を使って、目的に合わせたサイズに篩い分けされます。

5焼成

吉澤石灰では、ロータリーキルンとメルツ炉という2種類の炉で石灰とドロマイトを焼成しています。
ロータリーキルンは全長約55m、直径約3mの鉄でできた筒状の中に耐火物が内張されています。この筒は1分間に約1回転し、そのキルンの中を約2時間で通る石灰は1300℃以上の高温で焼かれることで灰色だった原石は真っ白い生石灰・軽焼ドロマイトに変わります。
メルツ炉は縦型の炉でロータリーキルンが焼成に3時間かかるのに対し24時間かけてじっくり焼かれます。現在、メルツ炉は、日本で40基以上稼働しているなかで、吉澤石灰のメルツ炉は日本の第一号機、第二号機で、今も現役で 50年以上にわたり石灰とドロマイトを焼き続けています。

6加工

ロータリーキルン・メルツ炉で焼成された生石灰・軽焼ドロマイトは、更に破砕や粉砕、添加剤を混ぜるなどの二次加工することで、お客様のニーズにあった商品となります。

7消化

ロータリーキルン・メルツ炉で焼成された生石灰・軽焼ドロマイトに水をかけると化学反応を起こして、発熱しながら消石灰や水酸化ドロマイトという粉に変わります。この工程を消化といい、消化機という機械を使って連続的に消石灰や消化ドロマイトをつくります。これらはエアーセパレーターという粉を分級する機械を使って、目的にあった粒度に揃えられ用途に応じた製品となります。

8粉砕

水洗された細かいサイズの石灰石やドロマイトは、ローラーミルという機械を使って乾燥しながら細かい粉に粉砕され、製品や他の工程の原料となります。

9造粒

ローラーミルで粉砕された石灰・ドロマイトの粉にバインダーという液体を混ぜながら攪拌することにより5mmくらいの粒を作ります。この粒に熱を掛け乾燥することで造粒肥料が出来上がります。

10包装・出荷

それぞれの工程から出来上がった製品は、サイロから直接ダンプやタンクローリー車に積まれお客様のもとに届けられます。また、一部の製品はフレコンバックや小袋などに包装され、大型トレーラーなどに積まれお客様に届けられます。

電子部品

あらゆる電子機器に使われているセラミックコンデンサの誘電体素子の添加物として生石灰が使用されています。

リチウムイオン電池

スマートフォンなどに使用されているリチウムイオン電池の原料となる水酸化リチウムの精製工程で水酸化カルシウム(消石灰)は合成原料として使用されています

タイヤ(ゴム製品)

ゴム・樹脂製品の性能を向上させるための添加剤(フィラー剤)として石灰が使用されています。

生石灰・焼成ドロマイトは、高品質の鉄を作る上で必要不可欠な脇役として活躍しています。生石灰の60%は製鉄に使われています。
軽焼ドロマイトは、製錬用の炉の耐火物(内張レンガ)中のマグネシウム分が溶融金属に溶出することを防ぎ、耐火物の寿命を延ばすことができます。

生石灰・焼成ドロマイトは、高品質の鉄を作る上で必要不可欠な脇役として活躍しています。生石灰の60%は製鉄に使われています。
軽焼ドロマイトは、製錬用の炉の耐火物(内張レンガ)中のマグネシウム分が溶融金属に溶出することを防ぎ、耐火物の寿命を延ばすことができます。

プラスチック樹脂

ゴム・樹脂製品の性能を向上させるための添加剤(フィラー剤)として石灰が使用されています。

抗菌樹脂

消石灰を原料の樹脂に添加することで製品に抗菌効果が付加されます。

燻煙材

水に生石灰を入れると発熱し、蒸気が発生することで薬剤を散布します。

漆喰(しっくい)

消石灰がベースとなる漆喰は、壁に埃・塵などが付きにくくします。調湿効果・高耐久性・ホルムアルデヒド(シックハウス症候群の原因物質)分解などたくさんの効果があります。

コンクリート

石灰石はコンクリートの原料となる砂利、砂に使用されています。

コンクリート

石灰石はコンクリートの原料となる砂利、砂に使用されています。

土壌

柔らかい土に生石灰を混ぜ合わせ、ローラなどで締め固めると、硬い土に生まれ変わり、建物や道路などをしっかりと支えることができるようになります。
ドロマイトはフッ素・ヒ素・鉛等の重金属類を含む汚染土壌の不溶化に効果を発揮します。

アスファルト

石灰石はアスファルトのベースとなる砂利に使用されています。

ガラス製品

ガラスの副原料として石灰が使用されています。

玉砂利

耐候性が高く白色で見栄えが良い石灰石やドロマイトは庭石、玉砂利として使用されます。

浄水・排水

安全でおいしい飲料水を作るために浄水場では消石灰が使用されています。
また、工場の排水を中和するためにも消石灰が使用されています。

食品用添加剤

こんにゃくを作るときの凝固剤として食添用消石灰が使用されています。
また、食品の添加剤として食添用ドロマイトも使用されています。

食品用乾燥剤

海苔やおせんべいなどの乾燥剤(生石灰が空気中の水分を吸収)として使用されています。

食品用ラップ

ラップの原料となる塩化ビニリデンの製造工程で、脱塩酸反応に石灰製品が使用されています。

野菜などを育てる肥料

石灰・ドロマイトは、土壌の中和や植物の育成を助ける肥料として使用されています。
ドロマイトは植物の成長に不可欠なマグネシウムを効率的に供給することができます。

生石灰から製造される沈降炭酸カルシウム(PCC)は、紙の内添材、塗工材として使用され、白く丈夫な紙を作るうえで重要な役割を果たしています。

耐火煉瓦

石灰を使って海水中から取り出されたマグネシア成分は耐火煉瓦原料として使用されています。マグネシアの燃えにくい性質を利用して電線の被覆材などにも活用されています。

電線

水酸化マグネシウムの燃えにくい性質を利用して電線の被覆材などに活用されています。

漂白剤

消石灰を原料としたさらし粉は漂白剤や殺菌剤として使用されています。

砂糖

砂糖を精製する工程で不純物を取り除くために石灰が使用されています。

生ゴミの処理

食品業界から出る生ゴミや畜産業の家畜糞尿は、生石灰を使って水分調整や殺菌処理することで肥料に生まれ変わります。

排ガスの処理

ゴミを焼却した時に発生する塩化水素や硫黄酸化物などの有害ガスを除去するために消石灰が使用されています。